生前整理をスムーズに進めるコツとは?7つのやることリスト
生前整理とは、ご自身が生きているうちに、
身の回りの物や財産を整理することです。
自分の死後、親族が整理するのも大変なものです。
遺族が遺品整理や相続に困らないように、
生前整理を行う必要があります。
多くは60歳を過ぎてからと言われますが、
最近では断捨離や終活の流行りもあり、
30代や40代から始める方も少なくはありません。
思い立った時が、生前整理を始める時期とも言えるでしょう。
しかしながら、どこから手をつけたら良いのか、
考えただけでも面倒に思えてくるのではないでしょうか?
「取り敢えず身近な物から徐々に・・・」
と行動してみても、
行き当たりばったりで中々整理が進みません。
生前整理をスムーズに進めるコツとして、
まずは「やることリスト」を作り、
順序立てて進めていくことで効率が上がります。
今回は、生前整理での「やることリスト」と、
それに基づいた進め方のポイントをご紹介します。
生前整理はやること多し!やることリストを元に効率良く!
生前整理は、あなたの生きてきた年月に集められた
身の回りの物を整理するのですから、
行き当たりばったりで取り掛かっても、
一向に終わりが見えません。
まずは、何をどう整理する必要があるのか?
生前整理を行う際、事前に「やることリスト」を作成し、
確認をしながら整理していくことで、
スムーズに気持ちよく進めることができます。
▶︎生前整理で「やることリスト」
1. 財産目録を作成する
2. エンディングノートを作成する
3. 不動産の整理をする
4. デジタル整理をする
5. 物を仕分けて「不要な物」「必要な物」を分別する
6. 不用品を処分する
7. お葬式やお墓の準備
生前整理の「やることリスト」をもとに「進め方」のポイントをご紹介
「やることリスト」各項目ごとの詳細と、進め方をご紹介します。
1〜6まで「順番通りに」と意識をし過ぎず、
あなたが取り掛かりやすい項目から順々に進めていただくことを、
お勧めします。
1. 財産目録を作成する
ご自身が所有している財産をまとめた目録(一覧表)
のことを意味します。
家族間のトラブルを防いだり、
相続にかかる税金の把握をするためにも、
家族に残す財産の目録を作成する必要があります。
書類・所在・金額を明らかにすることで、
家族の手間が省かれます。
また、借金も相続対象となりますので、
合わせて記載をしましょう。
▶︎主な一例
□健康保険・年金手帳・生命保険や医療保険の書類
□預金通帳
□現金
□有価証券
□自動車
□土地や不動産関係の権利書
□骨董品・美術品・家具
□ブランド品・貴金属
□借金
□未納の税金
2. エンディングノートを作成する
亡くなった際の行動指針を示したり、
遺族へ思いを伝えるためのノートを意味します。
遺言書と違い、法的な効力はありません。
▶︎主な一例
□自分の基本情報:本籍地・免許証・マイナンバー・保険証など
□財産の情報:預貯金・資産・年金など
□身の回りの情報:デジタル遺品の情報(アカウントやパスワード)など
□医療や介護の希望について:延命処置や希望する介護内容についてなど
□葬儀やお墓の希望:希望する葬儀やお墓、納骨の方法
・葬儀に参列してほしい人・親族表など
□友人・知人の連絡先
□ペットについて
□遺言:遺言書の有無(用意する場合は保管場所も)
3. 不動産の整理をする
不動産に関してはトラブルが起きやすく、
相続に手間もかかりやすいです。
相続の方法としては、
現物分割、共有分割、換価分割、代償分割
とありますので、ご家族と話し合った上で、
納得のいく相続を目指しましょう。
4. デジタル整理をする
意外と忘れがちなのが、デジタル遺品とも言われる、
インターネット上の情報です。
パソコンやスマートフォンのデータの整理にあたります。
アカウントの情報などは、家族が知らない場合が多いですし、
後々、悪用されるなどのトラブルに発展しかねないので、
注意するべき内容となります。
▶︎主な一例
□PC、スマートフォンのパスワード
□SNSアカウントのログイン情報、処理の希望有無
□所有サイト(ブログやホームページなど)のログイン情報
□有料サービスのアカウント情報
□インターネットバイキング口座について
□ネット証券やFX、仮想通貨などの情報(ID、パスワード、銀行名など)
□スマホ決済サービスの情報
不要なアカウントがある場合は、事前に整理をしておきましょう。
また、普段自分が使わないパソコンは、
何がどこにあるのか、わかりにくいものです。
フォルダわけやブックマークをするなどの工夫をして、
デジタル遺品をわかりやすくしておきましょう。
5. 物を仕分けて「不要な物」「必要な物」を分別する
「不要な物」「必要な物」「保留」
の3種類の箱を用意しましょう。
中には判断に迷うような物もあるはずです。
どうしてもという場合には、無理に分別せず
一旦「保留」にして、まずは手早く仕分けましょう。
一通り分類ができたら、
「不要な物」「必要な物」のどちらかを検討して分類しましょう。
▶︎不用品の一例
□10年以上使っていない物
□使用不可能な物(修理予定のない壊れた物)
□使用していない趣味・仕事道具
□着る予定がない服
□読まない古本、古雑誌
6. 不用品を処分する
「売る物」「捨てる物」の2種類の箱を用意しましょう。
売る品数が多い場合は、出張買取の利用をお勧めします。
また、専門の機器がある場合は、
それに特化した業者もありますし、
基本的にどこの業者も査定は無料ですので、
数種類の買取店を比較・検討してみても、
良いのではないでしょうか?
さらに最近では「メルカリ」などのフリマアプリもありますので、
生前整理や遺品整理などで出品する方も増えています。
まとめ
残された遺族のためにも、ご自身のためにも、
早めの生前整理をお勧めします。
また、1回整理した後も、
定期的な見直しが大切です。
どうしても物が多すぎる場合や、
ご高齢の場合には、
ご家族に手伝ってもらったり、
専門の業者に頼んでみるのも1つです。