コーヒーを飲みすぎるとどうなる?体に起こる4つの症状について説明します
子供の頃、「コーヒーが飲めるのは大人になった証」だと信じて疑いませんでした。
幼少の頃、父親に連れられて初めて入った喫茶店で砂糖タップリのコーヒーを飲んだ時、大人の階段を登った気分でした。
中学生になって、徹夜で勉強するため、眠気覚ましに初めてブラックコーヒーを飲んで、「凄く苦い!でも美味しい!」と感じました。
それから40年近く、ブラックコーヒーを飲み続けています。
あなたはホットコーヒー派でしょうか?それととアイスコーヒー派でしょうか。
私は、コーヒーの香りを楽しむため、いつもホットで飲んでいます。
ところで、コーヒーを飲みすぎると、体にどんな影響があるかご存知でしょうか。
コーヒーを飲みすぎる事で、次の様な症状が起きる可能性があります。
・症状1: 不眠
・症状2: 吐き気、下痢
・症状3: 胎児の発育への影響
・症状4: 依存症
ここでは、コーヒーを飲みすぎる事で起こる症状について説明します。
更に、1日何杯までコーヒーを飲んでも大丈夫なのか、日本人はカフェインに耐性があるのか、コーヒーと健康についての論文の比較結果について、それぞれ説明します。
■適切なカフェイン摂取量は?日本人のカフェインへの耐性は?
コーヒーには、カフェインという物質が含まれていて、眠気覚ましに効果がある事が知られています。
これは、カフェインが眠気の元となる脳内物質「アデノシン」を抑制する働きがあるためです。
また、カフェインには鎮痛効果や、疲労回復の効果もあります。
このように、カフェインには有益な効果があるのですが、飲み過ぎると体に悪影響を及ぼしてしまいます。
カフェインを大量に摂取する事で、次の様な症状が起きるリスクが高まります。
・症状1: 不眠
カフェインを大量に摂取する事で、眠気が抑制され、その結果不眠になってしまう事があります。
更に、神経が刺激され、興奮状態や、不安状態などに陥ることもあり、その結果、めまい、心拍数増加、手足の震え、といった症状が現れる場合があるので、注意が必要です。
・症状2: 吐き気、下痢、胃痛
カフェインの取りすぎによる神経への刺激は、消化器官にも影響を及ぼし、吐き気や下痢などの症状が現れる場合もあります。
また、カフェインには胃酸の分泌を促す作用もあり、胃酸過多による胃痛を発症する可能性もあります。
胃腸を休める意味でも、胃腸の調子が良くない時は、コーヒーを控えた方が良いでしょう。
・症状3: 胎児の発育への影響
妊娠中に、お母さんがカフェインを大量に摂取すると、赤ちゃんが低体重になったり、将来的に健康を損ねるリスクが高まる可能性がある、といわれています。
胎児は、胎盤からお母さんの栄養をもらって成長します。
そのため、お母さんがコーヒーを飲むと、カフェインが赤ちゃんにも運ばれてしまいます。
肝臓の機能が未熟な赤ちゃんは、運ばれてきたカフェインを排出することが難しく、体内に留まってしまいます。
赤ちゃんの健康を考えて、コーヒーの摂取は控えた方が良いと言えます。
・症状4: 脱離症状
「脱離症状」とは、依存性のある物質の摂取を止めると、欲しくなってしまう症状の事です。
カフェインには依存性があり、コーヒーを長期間摂取し続けると、カフェインを摂取したくなる「脱離症状」を発症する可能性があります。
カフェインを取らないと、イライラしたり、集中力が低下したりする場合、「脱離症状」の可能性があります。
カフェインを長期間取り続けると、いつの間にかカフェインに依存してしまっていることが考えられます。
カフェインの過剰摂取を防ぐには、コーヒーを飲む量を制限する必要があるのですが、カフェインの過剰摂取となる量は個人差があり、更にコーヒーの濃度でカフェインの量が異なるため、「コーヒーを1日何杯まで飲んでも大丈夫か」といった数値を算出するのは困難です。
欧州食品安全機構(efsa)の見解では、成人のカフェイン摂取量は、1回200mgまで、1日400mgまでにすべきだ、としています。
また、妊婦については、1日200mg以下であれば、胎児への安全性の懸念は無い、としています。
コーヒー1杯に含まれるカフェインが60mgと仮定すると、成人の場合では1日6杯、妊婦の場合では1日3杯であれば、問題なさそうです。
上記以上にコーヒーを飲まれる方は、一度コーヒーに含まれるカフェインの量を確認した方が良いでしょう。
用心すべきではありますが、実は日本人には上記の数値が当てはまらない可能性があります。
例えば、ニュージーランドでは、眠れなくなるため15時以降はコーヒーを飲まないのが常識だそうです。
しかし、日本人であれば、1日3杯以上コーヒーを飲む方も多いですし、夕方以降にコーヒーを飲んでも問題なく眠れる方も多いと思います。
日本人は、昔からカフェインを含有するう飲料「お茶」を摂取しているため、カフェインへの耐性がある様です。
一方、17世紀にコーヒーが普及するまでカフェインを摂取しなかった国では、カフェイン耐性が低い様です。
いずれにしても、あなたの体とよく相談の上、コーヒーをご愛飲頂くことをお勧めします。
■コーヒーは体に良い?論文から読み解くコーヒーと健康の関係
コーヒーと健康に関する論文は多いそうです。
ある大学が、肝臓疾患に対するコーヒーの有効性を確認するため、信ぴょう性の高い論文を選定し、調査を実施した結果、1日3~4杯コーヒーを飲む人は、そうでない人と比べ、次の差があったそうです。
・死亡リスクが10%低下
・心臓発作や脳卒中の発症リスクが10%低下
・一部のがんリスクが18%低下
・アルコール性肝脂肪率が29%低下
・2型糖尿病発症リスクが30%低下
これらの結果から、「コーヒーは一般的に安全」との見解を示したそうです。
■まとめ
コーヒーを飲みすぎる事で起こる症状、1日何杯までコーヒーを飲んでも大丈夫なのか、日本人はカフェインに耐性があるのか、コーヒーと健康についての論文の比較結果について、説明しました。
この記事を読んで、コーヒーとの付き合い方を見直そう、とお考えになったでしょうか。
僕は、いままでと変わらない距離感で、生涯付き合っていくつもりです。