電動スクーターは使える?3つのメリットと3つのデメリットを説明
2020年、菅総理大臣は「2050年を目途に、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という脱炭素化社会に向かうとの宣言を発表しました。
その宣言を受け、自動車メーカーは脱ガソリン車を目指し、取り組みを進めています。
電動スクーターも、大手メーカーだけでなく、スタートアップ企業も参入し、新型車両が増えてきました。
更に、電動キックボードの公道走行が可能となり、脱炭素化社会に向けた取り組みが加速しています。
電動スクーターには、次のようなリットとデメリットがあります。
<<メリット>>
・メリット1: 環境負荷が低い
・メリット2: 走行時の騒音が少ない
・メリット3: 燃料コストが低い
<<デメリット>>
・デメリット1: 移動距離が短い
・デメリット2: 充電に時間が掛かる
・デメリット3: ガソリン車より高額
ここでは、電動スクーターのメリットとデメリットについて説明します。
更に、ライフスタイルに合わせた電動スクーターの選び方と、電動スクーターを利用する上での注意点を説明します。
■電動スクーターのメリット/デメリットと、ライフスタイルに合わせた選び方を説明
電動スクーターは、1970年代のオイルショック時に生産された事があったそうです。
当時は今より性能が低く、高額だったため、普及には至らなかったそうです。
電動スクーターは、一般のガソリン車と同様、免許の携行とヘルメットの着用が義務付けられています。
ちなみに、公道を走行可能なキックボードも、免許の携行とヘルメットの着用義務があり、更にバックミラーとナンバープレートの装着が義務付けられています。
それでは、電動スクーターのメリット・デメリットを説明します。
ガソリン車と電動スクーターを比較する事で、電動スクーターのメリット・デメリットがよりはっきりすると思います。
<<メリット >>
・メリット1: 環境負荷が低い
ガソリンを使わず電気で走るので、CO2を排出せず、環境に優しい乗り物であると言えます。
・メリット2: 走行時の騒音が少ない
ガソリンエンジンの替わりに電気で駆動するモーターを搭載しており、静かに走行できます。
・メリット3: 燃料コストが低い
ガソリンと比べ、電気で走るので燃料代は大幅に安く済みます。
<<デメリット >>
・デメリット1: 移動距離が短い
ガソリン車の場合、満タンで200キロ走行可能ですが、電動スクーターの場合、最長100キロ、短いもので30キロしか走行できない車種もあります。
総じて、ガソリン車より走行距離は短くなります。
・デメリット2: 充電に時間が掛かる
ガソリン車の場合、給油は数分で済みますが、電動スクーターはフル充電まで数時間掛かります。
予備のバッテリを搭載する事である程度対策可能ですが、数分と数時間の大きな差を埋めるには厳しいと思われます。
・デメリット3: ガソリン車より高額
電動スクーターの動力源である「リチウムイオン電池」が高額で、同じスペックのガソリン車と比べ、1.5~2倍程度高額になります。
ガソリン車より高額ですが、電動スクーターの方が燃料代が安いので、長い目でみると、価格差は大きくないと言えます。
ガソリン車と比較する事で、電動スクーターの長所と短所が見えてきたと思います。
電動スクーターのメリット・デメリットを把握した上で、電動スクーターの入手をご希望されるのであれば、ご自身のライフスタイルが電動スクーターの運用にマッチするか確認する必要があります。
次の条件に当てはまるのであれば、無理なく電動スクーターを運用できる可能性が高いと言えます。
・遠距離走行はせず、自宅周辺を短時間走行するのみであること
・充電時間が確保できること
・環境に優しい電動スクーターを使う事で、社会に貢献したいと考えていること
電動スクーターも、ガソリン車と同等のスペックを目指し、日々改良を重ね続けていますが、まだガソリン車に一歩及ばないのが現状です。
ライフスタイルにマッチしない状況で無理をして電動スクーターを利用するより、技術が追いつくまでの間、別の方法で環境負荷を減らす方法を模索した方が良いかもしれません。
■電動スクーターを利用する上で気をつけるべき注意点
電動スクーターを利用する上で、気をけるべき注意点がいくつかあります。
・注意点1: 免許が必要
公道を走るためには、免許が必要です。
・注意点2: 飲酒後の乗車は禁止
公道を走る場合、道路交通法に従う必要があります。
そのため、飲酒して運転すると、「飲酒運転」の罪に問われます。
・注意点3: バッテリ残量に要注意
長距離走行する場合、バッテリが途中で無くならない様、注意が必要です。
■まとめ
電動スクーターのメリットとデメリット、ライフスタイルに合わせた電動スクーターの選び方、電動スクーターを利用する上での注意点を説明しました。
実は、ガソリン車から電動スクーターへのシフトは、中国などの他国と比べると、日本は大幅に遅れています。
理由は、インフラの整備(充電スタンドの拡充)が遅れているためです。
ガソリン車の場合、1回の給油で400~1,000km走行可能ですが、電動スクーターの場合、1回の充電で最大41kmしか走行できません。
走行距離の短さに加え、充電スタンドの少なさが重なり、なかなか普及が進まないのが現状の様です。
しかし、世界は確実に脱炭素化社会の実現に向けて進んでおり、自動車も先行して脱ガソリン車を目指して進んでいるため、必ず電動スクーターの普及も加速していくはずです。
今はまだ静観の時かもしれませんが、今後の電動スクーターの動向に注目していきたいと思います。