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フードロスを削減する凄いアイディア!! RIND社の3つの取り組を説明



 

食べられる食品を廃棄する、いわゆる「フードロス問題」が世界中で問題になっています。

 

アメリカの RIND社 は、革新的な方法でフードロス問題への取り組みを進めています。

 

・取り組み1: サイドストリームを見直し新商品を開発

・取り組み2: 適用範囲の拡大

・取り組み3: 商品のバリエーション化

 

ここでは、RIND社が進めるフードロス問題への3つの取り組みについて説明します。

 

更に、RIND社のビジネスモデルと、ブランドの価値向上施策についても説明します。

 

 

 

 

 

サイドストリームから新商品を開発!フルーツの皮を活用した新商品とは?



国連食糧農業機関(FAO)の調査結果、全世界で年間13億トンもの食品ロスが発生している事が分かっています。

 

これは、全世界の3分の1の食料が、食べられずに捨てられている事を意味します。

 

日本も例外ではなく、消費者庁の発表によりますと、2019年に工場や飲食店の「事業系食品ロス」が309万トン、家庭から発生する「家庭系食品ロス」が261万トン、合計570万トンものフードロスが発生したとの事です。

 

食べられる食品を廃棄するという事は、本来出るはずの無いゴミが発生する事を意味します。

 

廃棄された食品は、焼却処分することになります。

 

何百万トン、何億トンもの大量のゴミを焼却処分するため、CO2排出の一因となります。

 

更に、ゴミの焼却には税金が使われますので、税金の無駄遣いにもつながります。

 

そして、食品を生産するために作られた食材と、食材を作るために費やされた肥料、労働時間も無題になるため、「資源の無駄遣い」となります。

 

この様に、フードロス問題は、大きな問題を抱えています。

 

フードロス問題の1つの解決策として、RIND社が実践している3つの取り組みについて説明します。

 

・取り組み1: サイドストリームを見直し新商品を開発

 

RIND社は、見た目の悪い果物を皮付きのままドライフルーツにした新商品を開発、果物と果物の皮の両方のフードロス削減に貢献しています。

 

見た目の悪い果物は、ジュースやソースといった他の食品「サイドストリーム」(支流)に加工され、市場に出荷されますが、輸入品との価格競争に勝てず、国内での売れ行きは芳しくありませんでした。

 

その結果、サイドストリーム商品も消費されず、最終的にはフードロス削減効果は低い状況だったと推察します。

 

RIND社は、「サイドストリーム」の果物の価値を高め、売れる商品へと変化させるため、見た目の悪い果物を皮付きのままドライフルーツにした新商品を開発、栄養価、味わい、保存性と携行性の向上により、サイドストリームの付加価値を向上を実現し、その結果フードロスの削減を実現しました。

 

・取り組み2: 適用範囲の拡大

 

ドライフルーツにする果物を増やしており、オレンジ、ミカン、リンゴ、ナシ、キウイ、イチゴ、バナナ、ココナッツ、スイカ、メロン、モモ、カキ、パイナップルなど、適用範囲を拡大しています。

 

・取り組み3: 商品のバリエーション化

 

商品のバリエーションは2種類となっています。

 

・クリスピータイプ

 

パリパリした食感で、1回で食べきれる量となっています。

 

・チューイータイプ

 

噛み応えのある食感で、ジップ付き袋に入っていて、保管する事ができます。

 

バリエーションを増やす事で、様々な顧客層のニーズにマッチした商品を展開する意図が伺えます。

 

ドライフルーツは、3段階の洗浄とスライスを経て、果物の栄養素を最大限に活かしつつ、好ましい食感に仕上げる独自の低温&長時間加熱法で乾燥します。

 

この方法の場合、安定剤などのクスリを使う必要がないため、安全で安心な食品に仕上がります。

 

この新商品により、削減された果物の皮の量は、2021年には約13万6100kg、2022年には約45万3600kg を見込んでいるそうです。

 

ブランド価値向上により、WIN-WINの関係を構築したRIND社の施策



RIND社は、サイドストリームへ流れる商品の価値向上を目指し、ドライフルーツを考案、新商品として発売しました。

 

ドライフルーツは、RIND社の新ブランド「RIND」として販売しています。

 

この新商品により、消費者、果物業界、RIND社自身に対し、次の成功をもたらしました。

 

・消費者の成功

 

栄養価の高い果物をおやつとして簡単にたべられる

 

・果物業界の成功

 

サイドストリームへ流れる果物から、より多くの価値が得られる

 

・RIND社の成功

 

フードロス削減による企業のアピール

新商品による売り上げ上昇

 

これらの成功により、新ブランド「RIND」は、価値の向上に成功しました。

 

単にブランド価値の向上だけでなく、消費者、果物業界のメリットのある商品を開発した事が、良い成果を出す鍵であったことは間違いありません。

 

まとめ



RIND社が進めるフードロス問題への3つの取り組み、RIND社のビジネスモデル、ブランドの価値向上施策について説明しました。

 

最近、日本でもドライフルーツが売られている所をよく目にするようになりました。

 

オレンジ、ミカン、ナシのドライフルーツは、まだ食べた事が無いので、機会があれば一度食べてみたいと思います。