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クローン技術を2種類解説!なんのために行うのか?

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あなたは「クローン技術」についての

カニズムや技術が、なんのために使われるのかご存知ですか?

 

1997年に初めてクローン技術によって、

ドリーという名の羊が誕生したことが

一時期話題となりました。

 

このクローン技術について、本記事では

次の3点を解説します。

 

・クローン技術について

・クローン技術が利用される理由

・クローン技術の課題

 

クローン技術について知らなかった人も、

この記事を読むだけで、

すぐに理解できるようになります。

 

クローン技術の仕組みを学び、

なんのためにクローン技術が

使われるのかを具体的に知りたい人は、

本記事を読むことをオススメします。

 

 

 

 

 

クローン技術をわかりやすく解説

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クローン技術とは、

遺伝子的にある特定の個体(牛や羊など)

とまったく同じ個体を生み出す

技術のこと。

 

私たち人間を含めて、

生き物がもつ遺伝子は

必ず違っています。

 

なぜなら親同士の遺伝子はどれも異なっており、

組み合わせ方も無数にあるため

同じ遺伝子の組み合わせは必ず違ってきます

 

しかしクローン技術を使うと、

意図的に狙った同じ遺伝子をもつ個体を、

複数つくることができるのです。

 

ここで注意したいのが、

遺伝子組み換えとは

異なる技術だということ。

 

遺伝子組み換えは、狙った遺伝子だけを選んで、

優れた遺伝子をもつ個体をつくろうとする技術です。

 

したがってクローン技術のように、

まったく同じ遺伝子をもつ個体をつくれるのではなく、

遺伝子組み換え技術では、

いずれも異なった遺伝子をもつ個体が作られます。

 

クローン技術には、次の2パターンの方法があります。

 

・受精卵クローン

体細胞クローン

 

1つずつ解説します。

 

 

・受精卵クローン

受精卵クローンとは、

精子卵子が受精してできた

受精卵が細胞分裂をする段階の「胚」と

呼ばれる個体の核を利用する方法です。

 

あらかじめ核を除去した卵子に、

胚の核を1つずつ入れていきます。

 

胚の核を入れると細胞融合が起こりますから、

新しく胚が形成されます。

 

この胚のことを「クローン胚」と呼びます。

 

クローン胚からつくられる個体は、親と同じ

遺伝子をもって生まれることになるのです。

 

つまり、従来の杯から子を産むのではなく、

意図的に作り出したクローン胚から

子を産む技術が、受精卵クローン技術です。

 

 

体細胞クローン

一方で体細胞クローンは、

親の細胞を利用する技術を指します。

 

まず親の細胞を人工的な環境で育てておき、

増殖させる「培養」を行います。

 

「培養」しておいた細胞を、

核をもたない卵子に移植し、

細胞融合を発生させます。

 

このようにして形成されたクローン胚から、

子を生み出すことで同じ遺伝子をもつ個体を

つくっているのです。

 

 

クローン技術はなんのために使われるのか?

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ここまでクローン技術について説明しましたが、

なんのためにクローン技術が使われるのでしょうか?

 

クローン技術が適用される主な理由は、

良質な家畜を増やしたいからです

 

良質な家畜を増やすと、様々なメリットがあります。

 

・生産量が増えるから

・家畜の能力検定でコスト削減になるから

 

上記2点について、これから説明します。

 

 

メリット1:生産量が増えるから

 

家畜分野にクローン技術が使われる理由の

1つ目は、生産量が増えるからです。

 

牛や羊などの家畜には、それぞれ遺伝子が

異なっていますから、運動能力や健康の度合いに

個体差があります。

 

たとえば牛の場合、よく牛乳がとれる個体がいれば、

牛乳の生産量が少ない牛もいることでしょう。

 

また質の高い牛乳がとれる牛がいる一方で、

低品質の牛乳しかとれない牛もいるのです。

 

そのためクローン技術を利用して、

生産能力の高い家畜だけを増やすことで、

効率よく生産量を上げられることになります

 

 

メリット2:家畜の能力検定でコスト削減になるから

 

家畜の能力検定でコスト削減ができることも、

クローン技術が使われる理由の1つです。

 

たとえば牛の場合、「どの程度の牛乳がとれるか?」と

いった生産能力に関する検定が行われます。

 

この理由は牛によって個体差があり、

生産能力が違っているからです。

 

生産能力に関する検定は手間がかかるだけでなく、

費用を必要としたり時間がかかったりするため、

デメリットが多くあります。

 

そのためクローン技術を使って、優秀な牛を数多く

つくることで、能力検定の手間やコストを削減できるのです。

 

 

クローン技術の課題

最後に、クローン技術の課題について説明します。

 

クローン技術は完成された技術ではなく、

解決すべき課題が残されています。

 

たとえば

クローン技術でつくった個体の死産率が高いことや、

出産後の死亡率の高さが課題です

 

このようにクローン技術には改善の余地がありますから、

クローン技術でつくられた家畜は、現在の市場には

普及していません。

 

農林水産省も、クローン家畜の出荷自粛要請を

行っています。

 

まだクローン技術が普及しておらず、

消費者が技術に対して不安をもっている面も

あります。

 

クローン技術が普及するには、安全性を客観的に

判断できるデータを揃えたり、技術の確立を

行ったりすることが必要になるでしょう。

 

 

まとめ

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今回はクローン技術のメカニズムと、

クローン技術がなんのために使われるのかについて

説明しました。

 

クローン技術を使うと、同じ遺伝子をもつ個体を

意図的に作り出せるため、生産能力に優れた

家畜を増やせるメリットがあります。

 

しかしクローン技術には、解決すべき課題が

残っているため、現在は普及していません。

 

これからの技術進歩や、安全性が高まると

クローン技術が使われるようになるかもしれません。

 

これからの技術進歩や、クローン技術の動向に

注目してみてはいかがでしょうか?