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デジタル教科書の普及による学力低下する2つのリスク

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2024年度から

デジタル教科書が全小中学校へ

導入されることをご存知でしょうか?

 

デジタル教科書とは

従来の教科書と同じ内容を

デジタル化した教科書のこと

 

 

電子書籍のように

タブレット端末やノートパソコンで

教科書を使用することができます。

 

 

デジタル教科書を導入することで

従来の教科書とは異なる学習方法で

勉強することができるようになります。

 

 

例えば

 

文字や静止画では理解しにくかった内容を

動画で学ぶことができたり

 

音声朗読機能を用いて

正しい英語の発音を学べたりできます。

 

 

ただし

2024年度から一斉にデジタル教科書を

導入するのではなく

2022年度から一部の生徒に向けて

実証実験を行うとのこと。

 

 

紙ではなくデジタル教科書を使うことで、

便利になる一面もありますが

新たな課題が見つかるかもしれません。

 

 

考えられる課題に関しては

デジタル教科書を導入すると

生徒の学力が低下するのではないか

心配する声があります。

 

 

それでは、なぜ生徒の学力低下

心配されているのでしょうか?

 

 

主な理由は、次の2点です。

 

・膨大な情報量によって、深く考えることが難しい

・ノートに書きこまないため、知識が定着しにくい

 

 

本記事では

デジタル教科書の普及によって想定される

 

生徒の学力低下リスク

 

について説明していきます。

 

 

デジタル教科書で学力が低下する理由とは?

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紙からデジタル教科書へ切り替わることで、

生徒の学力低下リスクがある

といった意見があります。

 

この理由は先述したように、2点挙げられます。

 

それぞれ具体的に説明します。

 

 

デジタル教科書の情報量が多すぎる

 

デジタル教科書を導入することで

学力低下が心配される理由の1つが

膨大な情報量」。

 

 

デジタル教科書では

動画や音声朗読機能のコンテンツが豊富なため

紙の場合に比べて情報量が非常に多くなります

 

 

情報量が多くなると、より多くのことが学習できて

良いことではないかと考えてしまいます。

 

 

しかし、情報量が多すぎると

学習にとっては逆効果。

 

 

人間の脳には決まった情報量しか

短期的に記憶できないことが知られています。

 

 

そのため、学習するときには

少ない情報量で静止画などの

単純なイラストから学ぶ方が

効率が良くなります

 

 

例として、次の(A)と(B)の文章を比べて、

どちらが読みやすいでしょうか?

 

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(A)

2024年度からデジタル教科書が、全小中学校に

導入されます。

学習面や費用面の課題を見つけるため、

2022年度から実証実験を行い、一部は

紙の教科書と併用する形になります。

 

-----------------------------

(B)

2022年度からデジタル教科書をお試し導入し、

2024年度には全ての小中学校に導入する予定です。

 

-----------------------------

 

情報量が少ない(B)の方が、読みやすく

理解しやすいと感じませんでしたか?

 

 

このように

学習の中で理解するためには、

情報量は少ない方が

より効率的に学ぶことができるのです。

 

 

ノート不要で集中力が低下する

 

デジタル教科書の導入によって

学力低下が心配される2つ目の理由は

「ノートが不要であること」。

 

 

一見、ノートに書き込む必要がなくなるため、

書く時間が短縮でき、効率よく学習できると

思われるかしれません。

 

 

しかし、ノートに書く行為そのものには、

知識の定着にとって重要な役割があります。

 

 

ノートの1つ目の役割は、集中力を高める役割です。

 

 

従来の授業では、先生が黒板に書いた内容を

ノートに書くことが主流です。

 

 

この授業方式では、先生の説明を聞きながら

要点をノートにまとめることで、集中力を

高めながら学習することができます。

 

 

ノートに書く2つ目の役割は、アウトプットすること

理解を深める役割。

 

 

ノートに書く場合、頭の中で整理しながら

アウトプットできるため、記憶に残りやすい

メリットがあります。

 

 

例えば、英単語を覚えるときに

タブレット端末で見るだけよりも

実際に紙に書いて音読した方が、

覚えやすかったという経験はないでしょうか?

 

 

ノートに書くことは、集中力を高めながら、

アウトプットにより理解が深まる優れた

勉強方法だと言えます。

 

 

以上のように

デジタル教科書の導入によって、

見たり聞いたりするだけの学習スタイルに

なることが、学力低下の心配事項になっています。

 

 

デジタル教科書にはメリットもある

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デジタル教科書の導入によって

学力低下のリスクがあることを説明してきましたが

デメリットだけではなく

メリットもあります。

 

 

デジタル教科書の主なメリットは、次の通りです。

 

・教科書に追記でき、いつでも修正できる

・動画再生によって、何度も復習できる

・音声再生によって、正しい英語の発音を学べる

 

 

このように、デジタル教科書には様々な

メリットがあり、導入することに賛成する

意見も多数あります。

 

 

デジタル教科書の導入の際、学力低下を防ぐためには、

デメリットを補いながら、メリットを活かせる

学習方法の確立が課題となってきそうです。

 

 

これから実施されるデジタル教科書導入の

実証実験結果に注目しましょう。

 

 

まとめ

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今回は、デジタル教科書の普及によって、

生徒の学力低下リスクがあることを説明しました。

 

 

デジタル教科書の膨大な情報量と

ノートに書く必要がなくなる点から

生徒の学力低下が懸念されます。

 

 

そのため

デジタル教科書のデメリットを補いながら

メリットを活かせるような学習方法の確立が

期待されます。

 

 

デジタル教科書が導入されたら

メリットとデメリットを理解したうえで

お子さんに学習させるようにしましょう!