1日の最高気温が35℃を超える日を、「猛暑日」といいます。
気象庁の発表によると、1992年から2021年までの30年間の猛暑日の年間平均日数は、なんと41日間もあったそうです。
ちなみに、猛暑日の日数は年々増え続け、100年間で約7日増えているそうです。
猛暑対策としてエアコンが有効ですが、エアコンだけで室内のすべてをくまなく冷す事は難しい場合もあります。
そんな時に便利なのが「スポットクーラー」です。
スポットクーラーには5つのメリットがあります。
・メリット1:コストが一定
・メリット2:工事不要
・メリット3:組み立て不要
・メリット4:持ち運び可能
・メリット5:冷えすぎ予防
ここでは、スポットクーラーの5つのメリットについて説明します。
合わせて、屋外用のスポットクーラーの意外な使い方、スポットクーラーを使う上での注意点を説明します。
■持ち運びに便利なスポットクーラーのメリットと、屋外での意外な使い方
・メリット1:コストが一定
エアコンは、設置する環境により、コストがアップする可能性があります。
エアコンとセットで販売されている「室外機」がクセモノなのです。
室内機のそばにベランダが無い場合や、室内機と室外機をつなぐホームを延長する必要がある場合、コストがアップします。
その点スポットクーラーは、単体で稼働するので、店頭で購入した分以外の出費はありません。
・メリット2:工事不要
通常、室内機と室外機を設置するため、業者に頼んで工事を実施頂く必要があります。
エアコンの需要が高まる夏になると、工事の注文が増え、工事を数日待たされる事もあります。
その点、スポットクーラーは買ったその日から使用する事が出来ます。
・メリット3:組み立て不要
スポットクーラーは、完成した状態で販売されています。
そのため、面倒な組み立ては一切不要です。
購入して持ち帰って、箱から出したら即使えます。
・メリット4:持ち運び可能
スポットクーラーの最大のメリットは、なんといっても持ち運び可能な点です。
エアコンを設置できない廊下、風呂場、キッチンなどに持ち運び、使用する事ができます。
特に、夏場のキッチンはとても暑くなるため、スポットクーラーがとても役に立ちます。
・メリット5:冷えすぎ予防
クーラーは、部屋全体を冷やすのに対し、スポットクーラーは狭い範囲しか冷えません。
この特性を利用し、冷えすぎを抑制する事ができます。
赤ちゃんのいるご家庭や、冷えすぎを好まない方にぴったりの製品と言えます。
スポットクーラーの冷却機能について説明しましたが、スポットクーラーをお買い求めの際、是非チェック頂きたい4つのポイントがあります。
・ポイント1:ノンドレン
一定時間稼働すると、タンクに貯まった水を排水する必要があります。
ノンドレン方式のスポットクーラーであれば、排水する手間が省けます。
・ポイント2:暖房機能
暖房機能付きのスポットクーラーもあります。
1台で冷暖房両方使えるので、経済的です。
・ポイント3:キャスター
頻繁に持ち運ぶ場合、欲しくなるのがキャスターです。
購入前に、キャスター付きか、チェックをお忘れなく。
・ポイント4:タイマー機能
寝た後や、起きる前に自動でオン/オフしてくれる便利なタイマーは、なくてはならない機能の1つだと言えます。
自分の生活スタイルに合わせて、必要なタイマー機能が備わっているか、是非チェックしてみてください。
スポットクーラーは、室内だけでなく、屋外で利用できる機種も発売されています。
室内用と比べ、更にコンパクトなサイズで、より携行性が向上しています。
屋外用スポットクーラーは、意外な場面で使えます。
・屋外用の用途1:屋外の作業
炎天下での作業は、体力と水分を奪われてしまいます。
疲れを感じたら、屋外用のスポットクーラーで手軽に体をクールダウン出来ます。
屋外用のスポットクーラーを活用する事で、熱中症対策にもなります。
・屋外用の用途2:車中泊
夏の長期休暇を利用して、車でキャンプする場合、暑い熱帯夜を快適に過ごすアイテムとして、屋外用のスポットクーラーをお薦めします。
静音性が高く、ノンドレンタイプであれば、周りに迷惑を掛けず、快適に過ごす事が出来ます。
・屋外用の用途3:キャンプなどのアウトドア
屋外用のスポットクーラーを、テントやバンガローに持込んで利用するのもお薦めです。
昼間の暑い時間の作業も、スポットクーラーの涼しさで快適に実施出来ます。
■購入前にチェック!持ち運びに便利なスポットクーラーで気を付けるべき注意点
様々なメリットのあるスポットクーラーですが、購入前に気を付けるべき注意点が4つあります。
・注意点1:室内全体を冷すのは困難
先程も述べましたが、エアコンの様に部屋全体を冷す事は難しいため、エアコンの涼しさは期待できません。
・注意点2:通気口の取り付けが必要
スポットクーラーに室外機はありませんが、排熱を外に放出する通気口を取り付ける必要があります。
そのため、移動場所は制限されますが、エアコンの様に固定する必要はありません。
・注意点3:ドレンの交換の手間がある
スポットクーラー稼働中、空気が冷やされてドレンが貯まります。一定時間経過後、ドレンを捨てる必要があります。
ただし、ノンドレン機種もありますので、購入時にしっかりご確認ください。
・注意点4:意外と重い
持ち運び可能ではありますが、20kg以上の重さの機種もあります。
どの程度の重さを許容できるか、購入前にご検討頂く方が良いでしょう。
■まとめ
スポットクーラーについて説明しました。
エアコンが使えなかったり、エアコンで冷やす事が難しい場所で涼みたい時、スポットクーラーがお薦めです。
夏の暑さ対策の1つの選択肢として、検討してみてはいかがでしょうか。